書評 『The Long Game 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』

書評

著者の紹介

著者のドリー・クラークさんは、世界で最も影響力のある経営思想家ランキング「Tinkers50」に2年連続でランクインされた方です。

今回は、そんな著者が書かれた 『The Long Game 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』を紹介していきます。

一言で言うとどんな本?

「長期的な目線で物事を考えることの大切さを教えてくれる本」です。

短期的な目線だけで生きていると、成長がなく、結果として楽しみも減っていきます。

ここで言う「長期的な目線」とは、数週、数ヶ月単位ではなく、10年後の目標を考えることです。

この本では、10年後の目標に向けて行動することで幸せな人生に近づけると書かれています。

長期的な目線で物事を考えるには?

①忙しくするのをやめてじっくりと考える時間をつくる

「いま楽しければいい」という道を選ぶ1番の原因は、仕事に追われて自分の時間がないことにあります。

例えるなら、全速力で走りながら物事を考えることができないのと同じです。

何かをじっくりと考えるには、まずは立ち止まらなければなりません。

そもそも私たちはなぜこんなにも忙しくなっているのでしょうか?

本書によると、忙しさには2つの理由があります。

1つ目は、休む間もなく忙しくしていれば、「自分は求めれられている人材だ」とアピールできるからです。

私たちは日常生活でつい、「忙しい自分はかっこよくて価値がある」と思い込んでしまいがちです。

忙しくすれば自分の価値をアピールできて他人からの評価が上がると考えてしまうのです。

そして2つ目の理由は、忙しければ先のことを考えずに済むからです。

とにかく忙しておけば、人生で気になっている問題を直視せずに済みます。

「結婚するのか、自分の成し遂げたいことは何か、やりたい仕事は何か、どんなライフスタイルにしたいか」

こういった、大切でも簡単には解決しない多くの問題に向き合うのが嫌で、目を背けてしまうのです。

つまり、ほとんどの人が現実逃避するために自ら忙しくしていると言えます。

その結果、どんどん先のことを考えられなくなり、ただ目の前の作業に追われる生活を送ってしまいます。

そして数十年経ったある日、欲しかったものが何も手に入っていないと嘆くことになるのです。

このような結果を防ぐためには、一度立ち止まり、時間をつくって考える必要があります。

②本当に大切なこと以外は断る

時間をつくるためには、本当に大切なこと以外を断ることが必須となります。

それは、忙しさは自ら断らない限り永遠に続くからです。

1年後、5年後の自分を想像してみましょう。

その自分は忙しさに追われているでしょうか?

もしそうだとすれば、その原因は他でもない、自分自身にあります。

周りから重要な存在だと思われたくてどうでもいいことを断らずにいると、いつも忙しくなってしまうのです。

そうならないためには、自分の中に強い判断基準を持ち、大切なこと以外を断らなければなりません。

その基準とは、「すごい!最高!何があってもやる!」と感じるときだけ引き受けることです。

数字で表すと、10点中9点未満のことにはハッキリと「ノー」を言うべきなのです。

こうすることで、周りに流されず、本当に大切なことを中心にスケジュールを組めるようになります。

たしかに、先輩や上司から仕事を頼まれた場合など、断るには勇気がいる場合もあります。

しかし、自分の人生の主導権を握るには、そのような時にも心を鬼にして「ノー」と言う必要があるのです。

一方で、角が立ってはその後の関係に影響するため、やんわりと上手く断るのが良いでしょう。

最初の一歩を踏み出すのは簡単ではありませんが、習慣にすることで次第に断りやすくなっていきます。

③時間ができたら10年後になりたい理想の自分を考える

忙しさの原因を知り、断れるようになって時間ができたら、「10年後の理想の自分」について考えます。

なぜなら、自分が欲しいものを知っていなければ、これから何をするか決まらないからです。

車でナビを使って知らない場所に行くとき、目的地をハッキリ入力しなければ案内は始まりません。

それと同じで、私たちは目標がないと今何をすればいいかわからないのです。

ここで1つ気をつけたいポイントがあります。

それは、目標を考える際には制限を設けずに、自分の理想をイメージすることです。

この本には、10年先を想像して「どんな人間になりたいか?」と自らに問いかけるべきだと書かれています。

10年先という遠い将来を考えることで、いま面倒だと感じても行動を変える必要があると気づけます。

この本を読んで変わったこと

・じっくりと考えるための時間が増え、心身ともに余裕が生まれた

・断ることに対する罪悪感が減り、より大切なものに使える時間が増えた。

・10年後の理想の自分について考えて言語化し、それに向かって行動を始められた

最後に

長期的な目線で物事を考え、理想の自分に近づきたい方にぜひ読んでいただきたい1冊です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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